macOS/iOS API解説

iOS , Mac アプリケーション開発のために使われる主要フレームワークの日本語情報です。2010年代に書かれた内容です。今後更新はありません。

目次

NSFileHandleクラス

INDEX>Foundation>

apple(mac)
apple(iOS)

解説

ファイルディスクリプタのラッパー。
ファイル、ソケット、パイプ、デバイスデータなどの読み書きに使います。

継承 NSObject
準拠 NSObject (NSObject)
フレームワーク /System/Library/Frameworks/Foundation.framework
使用可能 Mac OS X v10.0以降
iOS 2.0以降
定義 NSFileHandle.h

概要

NSFileHandleはファイル記述子のためのオブジェクト指向ラッパーです。
ソケット、パイプ、デバイスに関連づけられたデータにアクセスするためのファイルハンドルオブジェクトを使用します。

初期化

読み込みのみのファイルハンドルを作成するには(+ fileHandleForReadingFromURL:error)メソッドを使用します。
書き込みのみのファイルハンドルを作成するには(+ fileHandleForWritingToURL:error)メソッドを使用します。
読み書き可能なファイルハンドルを作成するには(+ fileHandleForUpdatingURL:error)メソッドを使用します。
それぞれパスで指定することができるメソッドがありますが、現在はURL形式の使用が推奨されていますので、使わない方が良いでしょう。(+ fileHandleForReadingAtPath)(+ fileHandleForWritingAtPath)(+ fileHandleForUpdatingAtPath


標準エラーファイルに関連づけられたファイルハンドルを返します。
+ fileHandleWithStandardError

標準入力ファイルに関連づけられたファイルハンドルを返します。
+ fileHandleWithStandardInput

標準出力ファイルに関連づけられたファイルハンドルを返します。
+ fileHandleWithStandardOutput

nullデバイスに関連づけられたファイルハンドルを返します。
+ fileHandleWithNullDevice

ファイルハンドルの作成

指定したファイル記述子に関連づけられたファイルハンドルオブジェクトを初期化して返します。
– initWithFileDescriptor

指定したファイル記述子と割り当て解除のポリシーに関連づけられたファイルハンドルオブジェクトを返します。
– initWithFileDescriptor:closeOnDealloc

ファイルデスクリプタの取得

レシーバに関連づけられたファイル記述子を返します。
– fileDescriptor

ファイルハンドルから読み込み

レシーバで現在入手可能なデータを返します。
– availableData

同期ファイルまたは最大バイト数のデータを読み込みます。
– readDataToEndOfFile

同期指定したバイト数までのデータを読み込みます。
– readDataOfLength

ファイルハンドルへ書く

ファイルハンドルにデータを書き込むには(– writeData)メソッドを使用します。

*

ブロックを使っての書き込み

非同期的にファイルハンドルの内容を読み取るために使用するブロック
デフォルトはnil
このプロパティに有効なブロックを割り当てる
readabilityHandler property

非同期的にファイルハンドルの内容を書き込むために使用するブロック
デフォルトはnil
このプロパティに有効なブロックを割り当てる
writeabilityHandler property

*

非同期の操作

バックグラウンドでソケット接続を受け取り、通信チャネルの「近く」(クライアント)側のファイルハンドルを作成します。
– acceptConnectionInBackgroundAndNotify

バックグラウンドでソケット接続を受け取り、通信チャネルの「近く」(クライアント)側の入るハンドルを作成します。
– acceptConnectionInBackgroundAndNotifyForModes

ファイルや通信チャネルから読み込みます。
バックグラウンドと終了の通知ポスト
– readInBackgroundAndNotify

ファイルや通信チャネルから読み込みます。
バックグラウンドと終了の通知ポスト
– readInBackgroundAndNotifyForModes

ファイルや通信チャネルからファイルの最後まで読みます。バックグラウンドで。終わったと通知がポストされるまで
– readToEndOfFileInBackgroundAndNotify

ファイルや通信チャネルからファイルの最後まで読みます。バックグラウンドで。終わったと通知がポストされる。
– readToEndOfFileInBackgroundAndNotifyForModes

非同期的にデータが利用可能であるかどうかを確認します。
– waitForDataInBackgroundAndNotify

非同期的にデータが利用可能であるかどうかを確認します。
– waitForDataInBackgroundAndNotifyForModes

ファイルの検索

レシーバで表されるファイル内のファイルポインタの位置を返します。
– offsetInFile

レシーバで参照されるファイルの末尾にファイルポインタを置き新しいオフセットファイルを返します。
– seekToEndOfFile

指定されたレシーバで表されるファイル内のオフセットにファイルポインタを移動します。
– seekToFileOffset

ファイルの操作

ファイルハンドルを閉じるには(– closeFile)メソッドを使用します。ファイルハンドルを同期するには(– synchronizeFile)メソッドを使用します。



指定の位置にファイルポインタを置き、拡張または切り捨てを行います。拡張する場合は追加された部分はnullに
– truncateFileAtOffset


適合するプロトコル